自在姫筬虫

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様々な亜種

小柄で美麗なオサムシの一種。全体黒色、前胸は鈍い赤褐色で、鞘翅に顆粒の列を持ち、頭部背面は頸部まで点刻され、一般にしわが多い。陰茎の先端は徐々に細まるが湾曲は著しい。交尾片は細く、基部は側縁で平行で先端は細くとがる。
オサムシの仲間は翅の退化から飛ぶことが出来ない。そのために各地域により膨大な数の亜種を生み出す結果になり、このヒメオサムシもその亜種の一つ。

ヒメオサムシの名前にも付いている「ヒメ」とは小さいの意味で、昆虫に限らず生き物の日本名において代表となる種より少し小さい種につけられたりすることが多い。英名でよく耳にする「ドワーフ～」や「ピグミー～」に近い命名方法であり、お姫様や高貴なニュアンスとは別である。

この昆虫と出合ったのはまったくの偶然で、利根川の河川敷付近にある制作アトリエの玄関に、まさに誰かが置いていったごとく死骸が落ちているのを発見、アオオサムシと同時期に制作する。
以前は、「セアカオサムシ」として発表していたが、のちに「セアカオサムシ」ではなく別の昆虫「ヒメオサムシ」であることが判明、２０１０年に改正した。
制作に関しては、アオオサムシと可動する場所は同じものの、アオオサムシより一回り小さく、触角も若干短く作成。本種の特徴である赤褐色は硫化の上から塗装で表現した。